2025年も残すところ1ヶ月をきり、最新バージョンのVectorworks 2026の発売が近づいてまいりました!
今回から計3回に渡り、Vectorworks 2026の新機能を紹介いたします。第一弾は、すべての製品で使える新機能です。
目次
1. 奥行きの表現
隠線消去レンダリングおよびシェイドレンダリングで表示しているビューポートにおいて、オブジェクトの距離に応じて線の太さ、濃淡、透明度を調整することで奥行きの表現が可能です。
この奥行き表現は自動的に調整され、奥行きや強調が伝わる、鮮明で読みやすい図面を作成し、プレゼンテーションの質を高めます。
2. ワークシートの強化
ワークシートのインターフェイスがリボン形式のツールバーに整理され、コマンド操作やワークシートのカスタマイズが容易になりました。
また、ワークシートに分割機能が追加され、図面枠や印刷範囲に合わせて簡単にレイアウトを調整することができます。
3. 面のオフセット
プッシュ/プルツールに新たにオフセットフェイスモードが追加されました。
この新しいモードでは、テーパされた面の角度を維持したまま、複数の面をまとめて実行することができます。
また、フィレットが実行されている面にも対応し、ダブルクリックで履歴をさかのぼることなく、直接モデルの編集が可能です。
4. レンダリングスタイル
Renderworksスタイルはレンダリングスタイルに名称を変え、大きく進化しました。
シェイドとShowcaseが新たにスタイルとして保存が可能になりました。
また、リアリスティックモードにもカメラパラメータが追加され、レンダーカメラを配置することなくカメラエフェクトの効果を利用できます。
さらに、各項目はインスタンス別の設定を選択できるようになり、スタイルを使用しながら必要な項目だけを調整することが可能です。
5. マルチビューウインドウの機能向上
マルチビューウインドウは、境界線の交点をドラッグすることでウインドウサイズを調整できるようになりました。加えて、ラベル上に画面の分割やフローティングの設定ボタンが表示されるようになり、より直感的にウインドウのカスタマイズができます。
また、別にシートレイヤビューを設定しておくと、ビューポート作成時にアクティブウィンドウのビューが自動的にシートレイヤに切り替わることなく作業中のビューを維持します。
6. オンスクリーンビューコントロールの機能拡張
Vectorworks 2025で搭載されたオンスクリーンビューコントロールは、さらに利便性が向上します。
従来の左下だけでなく、ウインドウの四隅に位置の変更が可能になり、描画の作業を邪魔することなく使用することができます。
7. クイック検索の進化
クイック検索は、あいまい検索が可能になり、多少の打ち間違いなどを気にせず近い機能を自動で判断して検索します。
ファイルを閉じても履歴を保持してくれるため、よく検索する機能などを学び、使用するたびに使い勝手が良くなります。また、ツールやコマンドだけでなく、クイック設定、ヘルプ、Universityの検索もでき、より速く優れた結果を提供します。
8. 各種編集画面の効率化
ビューポートのデザインレイヤの編集画面では、オブジェクト、クラス、デザインレイヤの表示設定を、チェックを入れるだけで素早くビューポートに反映させます。
また、シンボルやグループの編集画面では、編集モード時に他の図形を表示するかどうかを切り替えることが可能です。
Vectorworks 2026は、柔軟性の向上、ワークフローの効率化、データの活用とスムーズな連携に焦点を当てて新機能の搭載や既存機能が強化されています。
第二弾は「Architect、Landmark、Spotlightの新機能」をご紹介します。
ご紹介しました新機能や動作環境などの詳しい情報につきましては、こちらのVectorworks 2026 ティザーサイトをあわせてご覧ください。









