Landmark解説講座

新着記事第37回「任意の勾配で地形モデルを整地しよう」

ArchitectLandmarkDesigner

点群などのソースデータから地形モデルを作成した際、みなさんは出来上がった地形モデルの整地をどのように行なっていますか?
建物モデルを配置したり、造成図形を使用するなどいくつか方法がありますが、それらの方法の場合、任意の勾配を設定しようとすると少し難しくなります。

今回のBlogでは、勾配を自在に設定して地形モデルを整地する方法をご紹介します。

37-1. 舗床を使用した地形モデルの整地方法

地形モデルを任意の勾配で整地したい場合、舗床を使用すると便利です。

整地前の地形モデル

 

1. 2D/平面ビューに切り替え、勾配を設定して整地したい範囲に多角形を作図します。

2. ランドスケープまたは建築>図形からオブジェクトを作成コマンドを選択し、オブジェクトタイプ「舗床」、プロパティを表示元図形を削除にチェックを入れてOKをクリックします。

3. 舗床の設定ダイアログ左側のリストから形式ペインをクリックし、地形モデルへの作用「位置合わせ」に設定し、構成要素の編集をクリックします。

 

4. 舗床メイン(面)の構成要素ダイアログの基準面「構成要素の下端」にチェックを入れ、構成要素欄の一行目を選択したら編集をクリックします。

5. ランドスケープ構成要素の設定ダイアログの面の色を任意の色に設定したら、すべてのダイアログをOKで閉じます。

6. オブジェクト情報パレットの地表面モディファイアの編集をクリックします。

7. 勾配ツールで必要な勾配を設定したら、画面右上の地表面モディファイアの編集を出るをクリックします。

  勾配ツールの使用方法は、こちらをご参照ください。

8. オブジェクト情報パレットの再位置合わせをクリックし、続けて地形モデルを更新をクリックします。

9. 作成した舗床の形状に合わせて、地形モデルが変形されます。

整地後の地形モデル

10. 整地用に作成した舗床は、別のクラスに移動して非表示にするか、表示設定ツールで非表示にします。

   表示設定ツールでの非表示方法については、こちらをご参照ください。

37-2. 切土/盛土部分をカラー表示する方法

整地した地形モデルの切土/盛土の部分を色分けすることが可能です。

1. 地形モデルを選択して、オブジェクト情報パレットの地形モデル設定をクリックします。

2. 地形モデルの設定ダイアログ左側のリストから3D表示ペインをクリックし、表示「切土・盛土」に設定したら、ダイアログ左下の属性の設定をクリックします。

3.  属性の設定ダイアログの地形データの解析タブから、2D 切土・盛土領域にチェックを入れて、すべてのダイアログをOKで閉じます。

4. 2Dおよび3Dどちらのビューでも切土/盛土部分がカラー表示されます。

  この状態を残しておきたい場合は、オブジェクト情報パレットのスナップショットの作成をクリックします。同位置にスナップショットが作成されるので別の位置に移動しておきます。
左は切土/盛土のカラー表示(スナップショット)、右は計画地形(地形モデル)

 

   点群データを使用した地形モデルの作成方法はこちらをご参照ください。

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