Vectorworks

2次元ユーザーに贈る、3次元モデルの作成-第3回

■終わりに

さあ、いかがでしたでしょうか?

全くはじめて3次元を使ってみたという方、難しかったですか?
思ったより簡単、でももう少しCGらしくしたいし、内観も作り込みたいなぁ、とお感じでしょうか?
いろいろな感想をお持ちと思います。

内観も欲しいなあ、という方は白モデルのインテリア配置はそれほど難しくありません。
キッチンカウンターなどは柱状体、階段は板状の柱状体を高さを変えて配置するだけでもいいです。
ベランダに手摺が欲しくなったりしたら、柱状体の組み合わせで作成できます。
挑戦してみてください。基本は今回の連載と同じです。

参考パース 内観シンプル

でも、もっともっと簡単な方法があるんですよ。
それはですね、Vectorworks ArchitectDesignerには、階段、手摺、キッチン設備、窓、ドアなど、3次元のパーツがたっぷり入ったライブラリが付くからです。
どんなライブラリかは、カタログPDFをダウンロードしてみたり、当社のwebにあるArchitectやDesignerの紹介ページなどを見てみてくださいね。
室内用だけではなく、屋外用のエクステリアもたくさん収録されてますよ。

キッチンテーブルセット、レンジフード、手摺付きの階段やユニットバス、便器、ドラム式洗濯機などのライブラリ素材を使ってレンダリングしたのが下図です。

参考パース ライブラリ使用

ガレージには入らないあの車も、実はライブラリに入っていたりします…

参考パース

Fundamentalsの3次元モデルの作成は簡単です。ぜひお試しください。
この連載で3次元モデルに興味が湧いた、もっといろいろやってみたい、と思った方はこのポータルサイトにある「Architect解説講座」や「BIM実践講座」に挑戦してみてくださいね。

全3回、お付き合いいただきありがとうございました。

Vectorworks

2次元ユーザーに贈る、3次元モデルの作成-第2回

8.ドアシンボルの作成と配置

窓の次はドアを作成します。といっても窓が出来てしまえば手順はほとんど同じ。
最初の四角形が一つなことと、その模様がなしではなくて、白色のまま、ということぐらいです。
四角形ツールでドア用の枠図形を描いて、3次元に変換、シンボルとして登録してから壁に配置します。
幅900mm、高さ1890mmのドアを作成します。

ドア表示画面

ビューメニュー>ビュー>を選択します。

ツールパレット四角形ツールのアイコンをダブルクリックして、生成ダイアログを表示させます。
ドアの大きさである幅900mm、高さ1890mmを入力します。
次に、図形を配置する位置は基準を底辺右隅、座標位置をX=0、Y=0とします。

四角形生成ダイアログ

窓と同じようにドアの下端中央を配置の基準にするのは、後々面倒とならないようにするためのコツです。
OKボタンをクリックすると、画面中央に縦長の四角形が生成されます。

四角形作成後画面

作成四角形を選択して、属性パレットから面の模様にします。窓と違い壁に穴を開けるわけではないので透明にはしないでくださいね。

Vectorworks

2次元ユーザーに贈る、3次元モデルの作成-第1回

4. 2階を作成

1階の作成とほぼ同じ手順で2階を作成しましょう。
ビューメニュー>ビュー>2D/平面を選んでください。
基礎レイヤで使った多角形をコピーコマンドでコピーします。
2Fレイヤに移動して、編集メニュー>ペースト(同位置)で、配置します。

 

床部分を作成

ペースとした多角形を1階同様、床にします。

多角形を選択して加工メニュー>変換>3D多角形に変換を選択します。

 

壁に変換

もう一度編集メニュー>ペースト(同位置)を実行すると、さきほどコピーした多角形が再度配置されます。
※手順の間に別の図形をコピーしてしまった場合には、3D多角形を多角形ツールでトレースしてくださいね。
2階は少し編集して、小さいベランダ部分を作成します。
配置した多角形の玄関上部にあたる部分を切り欠きます。ここがベランダ部分になります。
図の部分に横1800mm、縦1500mmの四角形を重ねます。

切り欠き用図形寸法
壁用の多角形と新たに描いた四角形の両方を選択して加工メニュー>切り欠きを選んでください。
切り欠き用の四角形だけを削除すると、ベランダ部分を切り欠かれた多角形になっていますよね。

切り欠き後画面
ベランダの床部分は最初に3D多角形に変換した部分で覆われているので、新たに作成する必要はありませんよ。

壁に変換

では、切り欠きしたレイアウト用の多角形を壁に変換します。
多角形を選択します。
多角形から壁を作成コマンドを実行します。
ダイアログが表示されたら各設定は1階と同じようにします。

多角形の辺を壁の中心にを選択してください。
壁はデフォルトで用意されている150mm厚ということで作成します。
既存の壁スタイルを使用
元図形を削除のチェックボックスのチェックは外しておいてください。このあと屋根を作成するときに使います。
OK ボタンをクリックしてください。

多角形から壁を作成画面 

Architect解説講座

第10回「図面枠と表題欄」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

10.3.4 レコードフィールドの扱い

今回レコードフォーマットを作成し、レコードフィールドを設定しました。

このとき、「P_」で始まる項目名がプロジェクト全体の項目を表し、「S_」で始まるものが各シートごとの項目を表します。設定したレコードフォーマットの分だけ、表題欄の編集ダイアログに表示させることができるので、皆さんのオリジナル図面枠を作成することができます。

「P_」や「S_」がついていない場合は、表題欄の編集ダイアログが下のようなタブのないものになります。

頭文字のないレコードフィールド

タブのない編集ダイアログ

お知らせ

【更新】サーバーメインテナンスのお知らせ【2014/2/28】

【更新】
予定よりも時間がかかってしまいましたが、先ほど、メインテナンスが終了いたしました。ダウンロードリンク切れなどがありましたら、お手数ですが、bim@aanda.co.jpまでご連絡下さい。

本日、17:30よりサーバーメインテナンスを行います。
メインテナンス中はダウンロード機能が停止しますのでご注意ください。
終了時間は18:00を予定しています。

ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承ください。

Architect解説講座

第9回「断面ビューポートの設定」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

9.3.2 ビューポートに表示

断面線オブジェクトはデザインレイヤだけでなく、ビューポートにも表示させることができます。平面図などで断面位置を表示したい場合などに使います。

 

1. ナビゲーションパレットで、アクティブレイヤをシートレイヤ「Sht-2 [立断面図]」にします。

ナビゲーションパレット

2. 断面ビューポート「B-B’断面図」を選択し、データパレットの断面線表示ボタンをクリックします。断面線表示ダイアログが表示されます。

断面線表示ダイアログ

3. ビューポートタブで「1F平面図」にチェックを入れます。

ビューポート「1F平面図」にチェック

4. アクティブにするボタンをクリックすると、ビューポート「1F平面図」の注釈に入り、断面線オブジェクトが選択された状態になります。

ビューポート「1F平面図」の注釈編集画面

5. 書類ウィンドウ右上のビューポート注釈の編集を出るボタンをクリックすると、シートレイヤに戻ります。

シートレイヤ「Sht-1 [平面図]」

このように、断面ビューポートの各種設定を使うと、クラスや構成要素を使った表示形式を選択できます。また、断面線オブジェクトもデザインレイヤだけでなく、シートレイヤに表示させるなど、自由に表示場所を決めることができます。

Architect解説講座

第8回「ビューポートの設定」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

8.3.2 クラスの属性設定

クラス属性の設定は壁の構成要素に対して行ってみます。

 

1. クラス一覧でクラス「躯体-壁-コンクリート躯体」を選択し、編集ボタンをクリックします。クラスの編集ダイアログが開きます。

クラスの編集ダイアログ

2. グラフィック属性とテクスチャ設定を変更することができます。以下のように設定し、OK ボタンをクリックします。

  • グラフィック属性
      • スタイル:カラー
      • 色:白

クラス属性の変更

3. クラス一覧のクラス「躯体-壁-コンクリート躯体」のソース列のアイコンが、他のレイヤと異なるものが割り当たります。このビューポート固有のクラス定義を設定したことを表します。

ビューポート固有のクラス定義

4. プレビューボタンをクリックすると、コンクリート躯体部分のハッチングが白塗りつぶしに変更されます。

設定のプレビュー

5. 元に戻すボタンをクリックすると、クラス属性をもとに戻すことができます。プレビューボタンをクリックすると、もとのコンクリートハッチングに変わります。

もとに戻す

6. 一度、OK ボタンをクリックして、ビューポートクラスを表示/非表示ダイアログを閉じます。

ミニツール

よく使う縮尺 コマンド

Vectorworks が持っている縮尺設定は固定されたもので、一覧にない場合はカスタム設定として入力する必要があります。
よく使う縮尺コマンドは、1:30 や 1:150 などユーザがよく使う縮尺を登録し、デザインレイヤや、シートレイヤ上のビューポートに適用することができるコマンドです。 “よく使う縮尺 コマンド” の続きを読む

Architect解説講座

第7回「断面ビューポート」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

7.2 デザインレイヤに作成

7.2.1 準備

7.1で使った「断面ビューポート.vwx」を再度使います。7.1でダウンロードしていない場合は、以下の手順でファイルを開いてください。7.1の操作をした場合は、アクティブレイヤを「床-1F」をアクティブにしてください。

1. こちらより今回使用する Vectorworks ファイルをダウンロードしてください。

2. ダウンロードしたファイルを解凍し、「ビューポート.vwx」をVectorworks で開きます。

3. 開いたファイルにはすでにストーリを設定してあります。ストーリについてはこちら

4. アクティブレイヤは、デザインレイヤ「床-1F」がアクティブになっています。

ファイルを開く

ミニツール

オンライン地図 プラグイン

Vectorworks 2014から、内部開発言語としてPythonを使うことができるようになりました。Pythonは標準で様々なことを行うことができます。
その1つとして、サーバ上の情報を取得するライブラリがあります。オンライン地図ツールは、Google Mapsの地図画像を取得し、Vectorworks上に表示するプラグインです。 “オンライン地図 プラグイン” の続きを読む

お知らせ

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