Architect解説講座

第12回「スペースの作成と集計」

ArchitectDesigner

 

12.2.2 曲線モード

1. アクティブレイヤは「床-1」のままで作業します。

アクティブレイヤ

2. ツールセットパレットの建物ツールセットにあるスペースツールを選択します。

3. ツールバー曲線モードを選択します。

4. 任意の点をクリックしていき、書き始めた点に戻って最後のクリックをします。

頂点の指定

5. 指定した形状でスペースが作成されます。

曲線モードでスペース作成

曲線モードは、曲線ツールと同じく各頂点の曲線形状を指定できます。

 

Architect解説講座

第11回「スペースの設定」

ArchitectDesigner

11.2.2 自動-番号設定

スペース番号スタイルで「番号のみ」もしくは任意の番号スタイルを選択した場合に、番号の割り振りを始める数字や、いくつずつ数字を増やすか、次に作成するスペースの番号を何番にするかを決めることができます。

ここでは、以下のように設定してみます。スペース番号が常に偶数になるようにします。

  • 開始番号:2
  • 増分:2
  • 次の番号:2

このセクションでは、モデル内のスペース番号の確認をすることができます。仮に下図のようにスペースを作成してしまった場合、番号のずれや重複を解消することができます。

1. 開始となるスペースを選択し、データパレットの詳細設定ボタンをクリックします。スペースを設定ダイアログが表示されます。

スペースを設定ダイアログ

2. 番号設定カテゴリにある自動-番号の確認ボタンをクリックします。自動-番号の確認ダイアログが表示されます。

自動-番号の確認ダイアログ

3. スペース番号の一覧で、番号が重複している場合は「(重複)」、増分に当てはまらない場合は「(間違ったオフセット)」と表示されます。番号が欠落しているところは「…は欠落」という行が挿入されます。

ズレや重複の表示

4. 重複しているスペースを選択すると、ボタン表示が増分により再設定、番号が増分と違う場合は、ボタン表示が有効な値に再設定となります。欠落が発生した場合はズレを解消という表示になります。

増分により再設定

有効な値に再設定

ズレを解消

5. 問題のあるスペースを選択し、ボタンをクリックしながらスペース番号の重複やズレを解消していきます。

解消後の番号

Vectorworks

2次元ユーザーに贈る、3次元モデルの作成-第3回

作成したビューポートをマウスでドラッグして右に移動しておいて、もう一つ、ビューポートを作成しましょう。
手順は前と同じで、ビューだけ変えてくださいね。
設定を終えて OK ボタンをクリックすると、新たに赤い枠で囲まれたパースが表示されていますね。

ビューポート作成後画面

これをやはりマウスでドラッグして左に移動してみてください。
どうです、二つの方向からみたパースが同じ画面に共存できてます。

ビューポートレイアウト後画面

OpenGLレンダリング

Renderworksレンダリング

あとはお好みで一つか二つ、ビューポートを追加してみてください。
作成したビューポートを選択して、データパレット更新ボタンをクリックすると…..。
どうでしょう。すべてのビューポート内のモデルがレンダリングされましたよね。
これで一度に複数の方向のパースがプリント可能になります。

ここまでの手順を終了した参考テンプレートはこちらからダウンロードしてください。

Vectorworks

2次元ユーザーに贈る、3次元モデルの作成-第2回

登録が済んだら、他のシンボルを作成する前に、試しに壁に配置してみましょう。
2次元シンボルを使うのと同様の操作で壁に配置します。
まず画面を前から平面図状態にしましょう。ビューメニュー>ビュー>2D/平面を選択します。

図面南側にある壁面、中央に、窓シンボルを挿入します。

シンボル挿入画面

※最初のクリックで挿入位置、次のクリックでシンボルの方向を決めます。これは2Dシンボルなんかと同じです。
配置した窓の様子を確認してみましょう。ビューメニュー>ビュー>斜め右を選択します。

斜め右パース画面

配置の位置はOKですか?。
「壁からズレてる!」という場合には、配置したシンボルを消して、もう一度配置しなしてみましょう。

Vectorworks

2次元ユーザーに贈る、3次元モデルの作成-第1回

1. 用紙の準備

新規用紙を準備します。いつもの2次元作図と同じ要領です。

起動画面

今回は、用紙の向きは横向きがいいかもしれません。
設定内容は縮尺1/100、レイヤは基礎、1F、2F、屋根の4つです。
3次元を作成するので、レイヤに高さを与えます。
レイヤにはレイヤ内で作成されるモデルの高さと、重なるレイヤ同士の高さというものを設定できるんです。
2次元作図では、線の属性の別や、平面図の階などを分けるために使っているレイヤですが、3次元モデルの作成では、複層の建物の階として利用します。
高さに入力した数値が、層になっているレイヤ同士の高さ方向の距離、壁の高さで設定した高さが、今後そのレイヤ上で作成する壁図形のデフォルトの高さになります。

レイヤ高さ模式図

次の設定とおりにいくつかのレイヤを作成してください。
縮尺 1/100
レイヤ
作成するレイヤ枚数=4枚
レイヤの名前=基礎、1F、2F、屋根
レイヤの高さ=基礎300mm、1F、2F、屋根3000mm
壁の高さ=基礎300mm、1F、2F、屋根3000mm
デザインレイヤの編集ダイアログ

デザインレイヤの編集ダイアログ

デザインレイヤの編集ダイアログ

デザインレイヤの編集ダイアログ

オーガナイザダイアログ

 

以上の設定と。敷地レイアウトのガイド用の基準点を配置したテンプレートを用意しました。設定済みのテンプレートはこちらからダウンロード、解凍して使ってくださいね。

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第10回「図面枠と表題欄」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

10.2.2 表題欄の情報入力

1. 配置した図面枠をダブルクリックします。表題欄の編集ダイアログが表示されます。

表題欄の編集ダイアログ

2. 以下のようにパラメータを設定し、OK ボタンをクリックします。

  • 物件名:テストプロジェクト
  • 図面名:平面図
  • 設計者:建築 太郎
  • 日付:2014/04/03

パラメータの設定

3. 表題欄の情報が、入力したパラメータで更新されます。

変更された表題欄図面枠ツールと表題欄を活用することで、図面の情報をダイアログで簡単に入力することができるようになります。
他にも、標準リソースには多くの表題欄が用意されているので試してみてください。

お知らせ

【更新】サーバーメインテナンスのお知らせ【2014/2/28】

【更新】
予定よりも時間がかかってしまいましたが、先ほど、メインテナンスが終了いたしました。ダウンロードリンク切れなどがありましたら、お手数ですが、bim@aanda.co.jpまでご連絡下さい。

本日、17:30よりサーバーメインテナンスを行います。
メインテナンス中はダウンロード機能が停止しますのでご注意ください。
終了時間は18:00を予定しています。

ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承ください。

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第9回「断面ビューポートの設定」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

9.2.2 属性

属性タブは、切断面の表示属性を設定するところです。設定を試しながら、壁やスラブの構成要素を表示するようにしていきます。

 

1. シートレイヤ「Sht-2 [立断面図]」にある断面ビューポート「A-A’断面図」を選択し、データパレットのプロパティボタンをクリックします。断面の詳細設定ダイアログが表示されます。

断面の詳細設定ダイアログ

2. 9.2.1 で設定した範囲を元に戻します。

  • 長さの範囲
    • 無限:チェック
  • 奥行きの範囲
    • 無限:チェック
  • 高さの範囲
    • 無限:チェック

パラメータを戻す

3. 属性タブをクリックし、ダイアログの表示内容を切り替えます。

断面の詳細設定ダイアログ(属性タブ)

4. 各項目を以下のように設定し、OK ボタンをクリックします。

  • 切断面
    • 切断面を統合:チェック
      • 構造体とその他にグループ分け:チェック
    • 構造体クラス:断面スタイル
    • 構造体以外のクラス:一般
  • 切断面より奥の図形
    • 線種
      • クラスの線種:断面見えがかり
  • 倍率
    • 線の太さの倍率:2

パラメータの変更

5. 断面ビューポートが赤い破線で囲まれるので、データパレットの更新ボタンをクリックします。断面ビューポートが設定した内容を反映します。見えがかりの線がすべて破線に変わり、地形モデルは白で塗りつぶされます。

未更新の断面ビューポート

更新済みの断面ビューポート

6. 再度、データパレットのプロパティボタンをクリックし、断面の詳細設定ダイアログで属性タブをクリックします。

断面の詳細ダイアログ(属性タブ)

7. 各項目を以下のように変更し、OK ボタンをクリックします。

  • 切断面
    • 切断面を分離:チェック
      • 元図形の属性を使用:チェック
  • 切断面より奥の図形
    • 線種
      • 元図形の線種:チェック
  • 倍率
    • 線の太さの倍率:1

パラメータの変更

8. 断面ビューポートが赤い破線で囲まれるのでデータパレットの更新ボタンをクリックします。断面ビューポートが設定した内容を反映します。ただ、すべての構成要素が表示されていないため、この部分は次の 9.2.3 で解説します。

未更新の断面ビューポート

更新済みの断面ビューポート

 

今回設定した内容は、主に建物の構造体とそれ以外でどのように表示させるかを決める部分です。ダイアログ内の切断面の項目は以下のように機能します。

・切断面を統合
切断位置にかかるすべてのオブジェクトの切断面を包絡処理します。このとき表示する属性は、下にある属性クラスで決定します。選択したクラス属性がすべての切断面に反映されます。

・構造体とその他にグループ分け
構造部材(壁、スラブ、屋根、軸組、柱など)とそれ以外のオブジェクトに分け、別の断面属性を設定します。それぞれの属性は、属性クラス構造体以外のクラスで設定できます。

・切断面を分離
切断位置にかかるオブジェクトの断面を包絡処理せずに、切断面の輪郭を表示します。断面の属性は、属性クラスで設定できます。

・元図形の属性を使用
断面の属性にそれぞれの属性を使用します。ただし、すべての構成要素が表示される訳ではなく、構成要素のクラス定義や壁やスラブの全体属性で表示されます。

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第8回「ビューポートの設定」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

8.2.2 レイヤのカラー設定

レイヤの前後関係の他に、レイヤのカラー設定を行うこともできます。表示されている一部のレイヤにだけ特定の色を設定したい場合に使います。ここでは、 デザインレイヤ「家具レイアウト-1」に対して設定してみます。

 

1. レイヤ一覧でデザインレイヤ「家具レイアウト-1」を選択し、編集ボタンをクリックします。ビューポートデザインレイヤを編集ダイアログが表示されます。カラーボタンだけがクリックできる状態です。

ビューポートデザインレイヤを編集ダイアログ

2.カラーボタンをクリックします。レイヤカラー/カラーダイアログが表示されます。ここで、編集中のレイヤのある図形に適用する面と線の属性を設定します。

レイヤカラー/カラーダイアログ

3. 面と線の属性をそれぞれ以下のように設定し、OK ボタンをクリックします。ビューポートデザインレイヤを編集ダイアログも OK ボタンをクリックして閉じます。

    • 模様の色:黒
    • 面の色:薄いグレー
    • 模様の色:薄いグレー
    • 面の色:白

面と線の属性の変更

4. レイヤ一覧のデザインレイヤ「家具レイアウト-1」のソース列のアイコンが、他のレイヤと異なるものが割り当たります。このビューポート固有のレイヤ定義を設定したことを表します。

ビューポート固有のレイヤ定義

5. レイヤ一覧のデザインレイヤ「家具レイアウト-1」のカラーレイヤ列をクリックします。カラーレイヤを適用するアイコンが表示されます。

カラーレイヤの適用

6. プレビューボタンをクリックすると、カラーレイヤの設定を確認することができます。

カラーレイヤのプレビュー

7. 元に戻すボタンをクリックすると、カラーレイヤの設定をもとに戻すことができます。さらに、カラーレイヤ列をクリックして、カラーレイヤの適用を外します。プレビューボタンをクリックすると、表示がもとに戻ったことを確認できます。

元に戻す

8. 一度、OK ボタンをクリックしてビューポートレイヤを表示/非表示ダイアログを閉じます。

もとに戻った状態

ミニツール

よく使う縮尺 コマンド

Vectorworks が持っている縮尺設定は固定されたもので、一覧にない場合はカスタム設定として入力する必要があります。
よく使う縮尺コマンドは、1:30 や 1:150 などユーザがよく使う縮尺を登録し、デザインレイヤや、シートレイヤ上のビューポートに適用することができるコマンドです。 “よく使う縮尺 コマンド” の続きを読む

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第7回「断面ビューポート」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

7.1.3 断面の表示設定

Vectorworksで断面ビューポートを初めて作成すると、切断部分が赤く塗りつぶされた状態になります。これが断面ビューポートのデフォルト表示です。この表示設定を変更してみます。

1. 断面ビューポートを選択し、データパレットのプロパティボタンクリックします。断面の詳細設定ダイアログが表示されます。

断面の詳細設定ダイアログ

2. 属性タブで、以下のように設定します。

  • 切断面を分離:チェックを入れる
    • 元図形の属性を使用:チェックを入れる

属性タブ

3. 表示タブで、以下のように設定します。

  • 壁とスラブの構成要素を表示:チェックを入れる
    • 隣接した構成要素を同じ面に結合:チェックを入れる

表示タブ

4. OK ボタンをクリックしダイアログを閉じると、断面ビューポートが赤い破線で囲まれます。データパレットの更新ボタンをクリックすると、設定した内容が反映されます。
ビューポートを囲む赤い破線は、そのビューポートが未更新の状態になっていることを示します。

更新された断面ビューポート