お知らせ

Vectorworks 2020 SP3のご紹介

本日、Vectorworks 2020 日本語版のサービスパック3(SP3)がリリースされました!
今回のアップデートでは、多数の修正といくつかの新機能が含まれています。
ここでは、新たに搭載された機能をご紹介いたします。
七夕の贈り物で、より快適なVectorworksをどうぞお楽しみください。

“Vectorworks 2020 SP3のご紹介” の続きを読む

マリオネット・スクリプト解説講座

第4回「レイヤ追従型柱状体」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

4-4. ムシ退治

4-3までで、レイヤに追従する柱状体がほぼできあがりました。
ただ、このままオブジェクトにしてしまうと、エラーが発生してしまいます。いわゆる「バグ」というものです。

上下のレイヤ指定のためのポップアップで、あらかじめデフォルトレイヤを指定しておくことはできますが、ファイルによってレイヤ名が変わることがあります。

その際、レイヤ名が空欄になることから、レイヤの高さを取得できずにエラーを出してしまいます。

4-4-1. レイヤ選択が正しいかを判定

上下のレイヤ選択ポップアップが空欄でないことを判定します。

  • 使用するノード
    • 入力関数初級Any 2つ
    • 数学関数基本計算not equal 2つ

not equalノードの入力「n1」に3上端のレイヤノードの出力「hLayer」を、not equalノードの入力「n2」にAnyノードの出力「item」を接続します。

not equalノードは、2つの入力ポートが異なるものであれば「True」を、同じものであれば「False」を出力するノードです。

Anyノードを選択し、オブジェクト情報パレットのevalに「0」と入力します。3上端のレイヤで何も選択されていないときは「0」が出力されるので、きちんとレイヤが選択されているときはnot equalが「True」を、選択されていないときはnot equalが「False」を出力するようになります。

5下端のレイヤノードの方も同じように接続しましょう。

4-4-2. もしも♫レイヤが♫カラ〜な〜らば〜

ということで、2つの条件に合わせてレイヤの高さを取得します。

  • 「もし」Anyが「True」ならば、選択されたレイヤの高さを…
  • 「もし」Anyが「False」ならば、オブジェクトがあるレイヤの高さを…

これを実現するのがIfノードです。

  • 使用するノード
    • データフローIf 2つ

まず、3上端のレイヤノードとGet Layer Elevationノードを切り離します。そこにIfノードを配置し、3上端のレイヤノードの出力「hLayer」をIfノードの入力「itemTrue」に接続します。Ifノードの出力「item」はGet Layer Elevationノードの入力「hLayer」につなぎます。

Ifノードの入力「itemFalse」には、Parent PIOGet Layerノードの出力「hLayer」を接続します。

IfノードがTrueかFalseかを判定するために、入力「bTest」にnot equalノードの出力「b」をつなぎます。

これで、レイヤの選択が間違っていればオブジェクトが配置されたレイヤの高さを、正しければ指定されたレイヤの高さを取得して、柱状体作成に利用します。

5下端のレイヤノードの方も手を加えてみましょう。
できあがりは下図のようになります。

ネットワーク全体は下図のようになります。

このように比較的簡単なプログラムでもエラーの回避が必須になります。プログラムが大きくなるにつれて、エラー箇所の発見や修正が大きな作業になります。

これで今回のマリオネットの組み立ては以上となりますが、このままだと動かないので、次のセクションでオブジェクトノードに変換します。

よくある質問解説講座

第10回「太陽光のシミュレーション」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

この敷地にある建物に、どのように陽が差して陰るのかを確認したい!と思ったことはありますか?
太陽光設定ツールを使うと、特定の場所の特定の日時の太陽光を、3Dでシミュレーションすることができます。
さらにフィジカルスカイとの組み合わせで、朝なら朝の、夕方なら夕方の背景をドラマティックに表現できます。夜には星も!
外観パースの作成に、日照の検証に、近隣への説明資料作りに、ぜひご利用ください。
この機能は、Fundamentals以外のデザインシリーズでご利用いただけます。

“第10回「太陽光のシミュレーション」” の続きを読む

よくある質問解説講座

第8回「2Dコンポーネントとは?」

FundamentalsArchitectLandmarkSpotlightDesigner2019

衛生器具や家具などのシンボルやプラグインオブジェクトを配置した時、それがビューポートで常に希望したまま表示されるとは限りません。モデルによっては思わぬところで分割線が表示されたり、縮尺やビューとは不適切な詳細レベルで描画されたりすることもあります。

2Dコンポーネントは、シンボル/プラグインオブジェクトにおける正対したビューの2D表示や詳細度を自由に設定でき、図面表現を柔軟にサポートします。

“第8回「2Dコンポーネントとは?」” の続きを読む