よくある質問解説講座

新着記事第52回「画像を取り込んでモデリング」

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家具などをモデリングする時に、その部材のサイズがわからず作成するのに困ったことはないですか?
今回は、Webサイトから入手した画像を使いモデリングする方法をご紹介します。

52-1. 画像データの取り込み

52-1-1. 画像データの入手

寸法の一部分が記載されている参考図のスクリーショットを撮るか、画像をダウンロードします。

52-1-2. 画像データの取り込み

1. Vectorworksで新規ファイルを開き、用紙サイズと縮尺を設定しておきます。

2. ファイル>取り込む>イメージファイル取り込みを選択し、参考図の画像を取り込みます。図面上に画像ファイルが取り込まれますが、多くの場合、本来のサイズと寸法が異なります。

52-1-3. 画像サイズの調整

画像をトレースしても問題ないように、画像のサイズを調整します。

1. 画像を選択し、加工>伸縮を選択します。

2. 伸縮ダイアログの距離で設定(縦横比固定)にチェックを入れて現在の距離の右側のボタンをクリックします。

3. 寸法がわかる位置で、マウスクリックし長さを設定します。
この画像の場合は、①、②の位置です。

4. 再びダイアログが表示され2点間の距離が、現在の距離の欄に表示されるので、新しい距離に実際の数値(この画像の場合は800)を入力してOKをクリックします。

結果、画像が伸縮されトレースできるサイズに調整されます。

 

  画像データのクラス分け

作図する図形とすみ分けできるように、画像用のクラスを用意してクラスを変更しておきます。

 

52-2. 図形のトレース

1. 曲線ツールなどを使い、画像の形状に沿ってトレースします。

 

2. トレースが完了したら、画像のクラスを非表示にします。あとはいつもの作業でモデリングします。

 

52-3. モデリング

52-3-1. 座面の曲面

1. トレースした曲線は椅子を横から見た形状なので、その向きにします。
この図の場合は、左のビューで90度回転し起こしました。

2. 加工>変換>NURBS曲線に変換を選択し、更に等間隔で2つ複製します。

3. 更に、中央のNURBS曲線を選択し、伸縮コマンドで1.2倍の大きさにします。

4. 3Dツールセットパレットの多段曲面ツールを選択し、軸なしモードを選択します。

5. NURBS曲線を端から順番にクリックし、NURBS曲線を繋いだらEnterキーを押すと、多段曲面の作成ダイアログが表示されるのでOKをクリックします。
結果、座面の曲面が作成されます。

 

多段曲面ツールについての説明はこちらをご覧ください

 

52-3-2. 座面の厚み

1. 3Dツールセットパレットのシェルソリッドツールを選択し、ツールバーの厚みを指定します。

2. 座面の上でマウスクリックすると座面が赤く強調表示されるので、Enterキーを押すと指定した厚みがつきます。

 

52-3-3. 座面のフィレット

1. 3Dフィレットツールを選択し、ツールバーで半径を設定します。

2. フィレットをかけたいエッジをクリックして赤く強調表示されたら、Enterキーを押します。

 

52-3-4. 脚のモデリング

脚も同様に画像からトレースします。

1. トレースが完了したら画像のクラスを非表示し、脚の断面となる円を描きます。

2. 断面の円とパスとなる曲線を選択して、モデル>パス押し出しを選択します。

3. パスが赤く強調表示されるように矢印ボタンで切り替えOKをクリックします。

4. 後ろ側も同様の操作でモデリングします。座面と同様に図形を起こし、向きを整えて反対側もミラー反転ツールを使用し、反転コピーで作成します。

5. 座面と位置合わせをして完成です。テクスチャを割り当てると更にリアルになります。

 

3DのモデリングについてはUniversityでもご紹介しています。あわせてご覧ください。

 

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