マリオネットを使って、正六角形を敷き詰めたハニカムパターンを作成します。
66-1. 正六角形を作る
正多角形を作図するRegularPolygonノードを使用して正六角形を作成します。

作図モードを「Circumscribed(円に外接)」に設定し、以下のパラメータを入力します。
-
- 中心座標:デフォルト(0,0)
- 内接円の半径:10
- 辺の数:6

実行すると、(0,0)を中心とした内接円の半径が10の正六角形が作成されます。

66-2. グリッドの算出
正六角形を敷き詰めた場合の、それぞれの正六角形の中心座標を求めます。奇数行目と偶数行目でx方向のオフセットが異なることに注意して座標値を計算します。

y方向のオフセットは、内接円の直径にcos30°を掛けた値となります。

行数と列数を指定して中心座標のグリッドを作成していきます。行数と列数の数列をCrossReferenceで組み合わせて、2次元の配列を作成します。

この配列にx方向とy方向のオフセットを掛け合わせて、正六角形の中心座標を求めます。このとき、奇数行のみx方向に半径の大きさだけ加算するように、ifノードを使用してオフセットの値を切り替えます。

算出した中心座標のグリッドに基準点を置いて確認します。


66-3. 正六角形の配列
66-1.で作成したRegularPolygonノードを座標のリストに繋ぎます。

実行すると、グリッドに沿って正六角形が敷き詰められました。

作成した正六角形パターンに、Randomノードを使用してランダムにカラーリングします。
RGB値はRGBそれぞれの値を0〜65535の間で設定します。Point3Dノードを使用してタプル型のデータに整形します。このとき、図形の数だけランダム値を発生させる必要があるためRepeatノードで入力を増やす必要があります。

SetFillノードで面の属性に反映します。


66-4. 3Dに変換
正六角形をくり抜いたあとに高さを与えて、筒状の図形に変換します。

RegularPolygonの接続を解除して、まずは一つだけ作っていきます。カラーリングの部分も一旦解除します。


正六角形をオフセットして、切り欠きのための図形を作成します。内側にオフセットする場合はマイナス値を指定します。


Planar BooleanノードのSubtractモードを使用して切り欠きを実行します。


Extrudeノードで押し出しに変換します。


作成した押し出しをグリッドの数だけ複製して、座標リストの位置に移動します。複製の数は、座標データの数-1個です。

実行すると、3Dの六角形のグリッドが生成されます。

カラーリング部分のプログラムを再度接続します。だんだんと長くなってきましたが頑張って繋いでいきます。


ついでに、カラーリングだけでなく押し出しの高さもランダムに設定します。高さ用のランダム値を生成した後、Get 3D InfoとSet 3D Infoノードを使用して高さの値に入力します。


66-5. オブジェクト化
正六角形の半径、行数と列数、押し出しの高さの上限値をスライダーに変更して、マリオネットオブジェクトに変換します。


コンテキストメニューからラッパーノードに変換して、再度コンテキストメニューからオブジェクトノードに変換します。


オブジェクト化できました。

半径、行数、列数、高さのスライダーを変更して、生成されるオブジェクトを確認します。


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