6/18にリリースされたVectorworks 2025 Update 5にて、マリオネットツールに追加されたノードをご紹介します。
Vectorworksのアップデートでは、マリオネットツールが機能強化されることがあります。バージョン初期にはなかったノードがアップデートで増えていることもあり、マリオネットユーザーの皆様も本体アップデートには要注目です。
Vectorworks 2025 Update5ではマリオネットツールに11のノードが追加されました。マリオネットツールの強化について、リリースノートでは以下のように説明されています。
シンボル変換、ポリゴン分割、ファイル・レコード・リソース選択などのタスクを処理するマリオネットのグラフィカルスクリプトノードで、設計の可能性が広がります。この幅広い機能により、Vectorworksを特定のニーズに合わせて調整でき、カスタマイズプロジェクトにさらなる価値と多様性をもたらします。
今回は、新しく実装された11のノードの機能をご紹介します。
62-1. Get Sublist Length
名前 | Get Sublist Length |
カテゴリ | データフロー |
説明 | リストの各サブリストの長さを計算する。リストと共に長さを返す。 |
入力 | 各要素自体がリストであるリスト。例、[[1, 2, 3], [4, 5], [6]]。 |
出力 | 整数のリストであり、各整数がそれに該当する入力リストのサブリストの長さを表す。 |
パラメータ | なし |
62-2. Symbol to Group
名前 | Symbol to Group |
カテゴリ | 操作 |
説明 | シンボルをグループに変換する。 |
入力 | 変換が必要なシンボルへのハンドル。 |
出力 | 新しく作成されたグループのハンドル。 |
パラメータ | Depth options
サブオブジェクトはグループに変換しない / シンボルとプラグインオブジェクトをグループに変換する / すべての図形をグループに変換する View options 2Dに変換 / 3Dに変換 / 2Dまたは3Dに変換 |
62-3. Record Dialog
名前 | Record Dialog |
カテゴリ | レコードとIFC |
説明 | ダイアログボックスにRecord NameとField Nameのポップアップが表示される。Record Nameを選択すると、Field Nameのポップアップに利用可能なフィールドが入力される。 |
入力 | なし |
出力 | sRecordName
ユーザーが選択したレコードの名前。 sFieldName 選択したレコードの利用可能なフィールドからユーザーが選択したフィールドの名前。 |
パラメータ | Select Record
現在のドキュメントで利用可能なレコードの名前と利用可能なフィールドの名前を選択するダイアログを表示する。 |
62-4. not
名前 | not |
カテゴリ | 数学関数/基本関数 |
説明 | ブーリアンを反転する。 |
入力 | 反転するブーリアン値。 |
出力 | 反転したブーリアン値。入力がtrueの場合、出力はfalseになり、その逆も同様になる。 |
パラメータ | なし |
62-5. Get Symbol from Folder
名前 | Get Symbol from Folder |
カテゴリ | BIM/シンボル |
説明 | 選択ダイアログボックスで選択したシンボルの名前返しつつ、現在のファイルのシンボルのプレビューを表示する。フォルダ名を指定した場合は、その内容だけが表示される。名前が長く覚えるのが難しいさまざまなシンボルを大量に扱う場合は、「Select Symbol …」(オブジェクト情報パレット)をクリックし、 ダイアログボックスでシンボルを視覚的に選択する。 |
入力 | なし |
出力 | 選択したシンボルの名前。 |
パラメータ | sFolderName
シンボルをフィルタするフォルダの名前。 sSymbolName 選択したシンボルの名前。 Select Symbol … 選択ダイアログボックスが開く。 |
62-6. Pick File
名前 | Pick File |
カテゴリ | ファイル入出力 |
説明 | ユーザーが有効なディレクトリからファイルを選択できる、ファイル選択ダイアログボックスを開く。選択したファイルパスによってノードのpathパラメータが更新される。パスではスラッシュを使用することができる。 |
入力 | なし |
出力 | 選択したファイルパスの文字列。 |
パラメータ | sFilePath
選択したファイルのパス。 |
62-7. Divide Poly
名前 | Divide Poly |
カテゴリ | 図形/多角形と曲線/汎用 |
説明 | 2D多角形の輪郭を分割する地点の座標のリストを返す。 |
入力 | 多角形または曲線のハンドル。 |
出力 | 分割点の座標のリスト。 |
パラメータ | Mode
分割数を指定するか、固定の距離で分割するかを選択する。 Reverse Endpoints 入力の始点と終点を入れ替えた場合のようにポイントを計算する。 Add Last Point 距離モードで終点を追加する。 |
62-8. Divide 3D Poly
名前 | Divide 3D Poly |
カテゴリ | 図形/多角形と曲線/汎用 |
説明 | 3D多角形の輪郭を分割する座標のリストを返す。 |
入力 | 3D多角形のハンドル。 |
出力 | 分割点の座標のリスト。 |
パラメータ | Mode
分割数を指定するか、固定の距離で分割するかを選択する。 Reverse Endpoints 入力の始点と終点を入れ替えた場合のようにポイントを計算する。 Add Last Point 距離モードで終点を追加する。 |
62-9. Unit Converter
名前 | Unit Converter |
カテゴリ | 数学関数/基本関数 |
説明 | 数字をある単位から別の単位へ変換する。 |
入力 | 変換する数字。 |
出力 | 変換された数字。 |
パラメータ | input unit
利用可能なすべての単位 + ファイルの単位 output unit 利用可能なすべての単位 + ファイルの単位 |
62-10. Resource Type Popup
名前 | Resource Type Popup |
カテゴリ | ダイアログ類 |
説明 | オブジェクト情報パレットのポップアップのリソースタイプを表示し、選択したリソースタイプ名を文字列として出力する。 |
入力 | なし |
出力 | 選択したリソースタイプの名前の文字列。 |
パラメータ | リソースタイプ |
62-11. Get Resource
名前 | Get Resource |
カテゴリ | データフロー |
説明 | 指定したフォルダから指定したタイプのすべてのリソース項目名を取得する。 |
入力 | sFolderName
検索するフォルダの名前。 rResourceType 検索するリソースのタイプ。 |
出力 | 指定したフォルダで見つかった、指定したタイプのすべてのリソース項目の名前を含む文字列のリスト。 |
パラメータ | なし |
この機能を利用できる製品
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Vectorworks Architect建築設計や内装、ディスプレイデザインに対応した先進的なBIM・インテリア設計支援機能、拡張機能、さらには豊富な建築向けのデータライブラリを搭載した建築/内装業界向け製品 |
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Vectorworks Landmark地形モデルや多彩な植栽、灌水設備計画等に対応するランドスケープデザイン機能、さらには豊富な造園向けのデータライブラリを搭載した都市計画/造園業界向け製品 |
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Vectorworks Spotlightステージプランニングやライティング計画に対応した先進的な舞台照明計画支援機能、さらには各種メーカー製のトラスや照明機材、音響機器等の豊富なデータライブラリを搭載したエンタテインメント業界向け製品 |
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Vectorworks Design Suite専門分野別(建築設計/ディスプレイデザイン、ランドスケープデザイン、ステージデザイン&スポットライトプランニング)の設計支援機能、拡張機能、さらには豊富なデータライブラリを搭載した最上位の製品 |